赤川次郎「三毛猫ホームズシリーズ」全部読む時間がない人におすすめの外せない3冊を紹介

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赤川次郎の「三毛猫ホームズシリーズ」って、

「たくさん本が出ているけど、さすがに全部を読む時間はないなぁ…」

「おすすめはないの?」

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そんな人に「これは外せない!」というおすすめの3冊をご紹介します

ここでわかること
  • 「三毛猫ホームズシリーズ」とは
  • 「三毛猫ホームズシリーズ」の外せないおすすめの3冊
  • 「三毛猫ホームズシリーズ」の4つの魅力
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現刊行済みの全52冊(2021年6月時点)を読みましたが、どれも本当に面白かったです!

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なんでもっと早く手を出さなかったんだ!? と後悔したほど

記事のなかで詳しく紹介していきますが、先にお伝えすると、「三毛猫ホームズシリーズ」の外せないおすすめの3冊はこちらです。

「三毛猫ホームズシリーズ」の外せないおすすめの3冊!

目次
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「三毛猫ホームズ」シリーズとは

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三毛猫ホームズ

「三毛猫ホームズ」は、赤川次郎氏による推理小説です。

刊行はすでに50冊を超えていてとても人気の高いシリーズ

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「シャーロック・ホームズ」のパロディものになるのですが、刊行数では本家のシャーロック・ホームズを抜いてしまっているという…!?

あらすじ

「ホームズ」という名前のメスの三毛猫と、主人公である刑事の片山義太郎が一緒に事件を解決していくストーリーです。

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ホームズのかわいい仕草の描写は、猫好きにはたまらない

探偵役であるホームズは、猫らしからぬ名推理でいち早く事件解決の糸口を見つけると、助手でワトソン役の片山にアイコンタクトや素振りで伝えます

ホームズからヒントを得た片山が事件を解決していくというもの。

登場人物

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  • 猫のホームズ
  • 片山義太郎(かたやま よしたろう)
  • 妹の片山晴美(はるみ)
  • 石津(いしづ)刑事


レギュラーメンバーは、この3人と1匹です。

片山義太郎は刑事なのに、血を見ると貧血を起こし高所恐怖症女性が苦手というかなりの変わり者刑事(笑)

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猫のホームズのモデルは、赤川次郎氏が約15年間可愛がった三毛猫の「ミーコ」とのこと

「ゆっくり休んでくれよ。その内、ミステリの主人公にしてあげるよ」

引用元:三毛猫ホームズは階段を上る 長編推理小説 (光文社文庫) [ 赤川次郎 ]

巻末解説より

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ミーコが亡くなった日、赤川次郎氏はこんなメモを残していたそうです

そのほか、片山の上司で絵を描くことが趣味という「栗原警視」や、片山兄妹の叔母で義太郎にいつも見合い話を持ちかける「小島三枝」など、個性的なキャラクターたちが続々と登場します。

シリーズ作品リスト

シリーズ作品リスト(見てびっくり!)
  1. 三毛猫ホームズの推理⦅長編⦆
  2. 三毛猫ホームズの追跡⦅長編⦆
  3. 三毛猫ホームズの怪談⦅長編⦆
  4. 三毛猫ホームズの狂詩曲(ラプソディ)⦅長編⦆
  5. 三毛猫ホームズの駆落ち⦅長編⦆
  6. 三毛猫ホームズの恐怖館⦅長編⦆
  7. 三毛猫ホームズの運動会⦅短編集⦆
  8. 三毛猫ホームズの騎士道⦅長編⦆
  9. 三毛猫ホームズのびっくり箱⦅短編集⦆
  10. 三毛猫ホームズのクリスマス⦅短編集⦆
  11. 三毛猫ホームズの幽霊クラブ⦅長編⦆
  12. 三毛猫ホームズの感傷旅行⦅短編集⦆
  13. 三毛猫ホームズの歌劇場(オペラハウス)⦅長編⦆
  14. 三毛猫ホームズの登山列車⦅長編⦆
  15. 三毛猫ホームズと愛の花束⦅短編集⦆
  16. 三毛猫ホームズの騒霊騒動(ポルターガイスト)⦅長編⦆
  17. 三毛猫ホームズのプリマドンナ⦅短編集⦆
  18. 三毛猫ホームズの四季⦅長編⦆
  19. 三毛猫ホームズの黄昏ホテル⦅長編⦆
  20. 三毛猫ホームズの犯罪学講座⦅長編⦆
  21. 三毛猫ホームズのフーガ⦅長編⦆
  22. 三毛猫ホームズの傾向と対策⦅長編⦆
  23. 三毛猫ホームズの家出⦅短編集⦆
  24. 三毛猫ホームズの心中海岸⦅長編⦆
  25. 三毛猫ホームズの卒業⦅短編集⦆
  26. 三毛猫ホームズの安息日⦅長編⦆
  27. 三毛猫ホームズの世紀末⦅長編⦆
  28. 三毛猫ホームズの正誤表⦅長編⦆
  29. 三毛猫ホームズの好敵手(ライバル)⦅短編集⦆
  30. 三毛猫ホームズの失楽園⦅長編⦆
  31. 三毛猫ホームズの無人島⦅短編集⦆
  32. 三毛猫ホームズの四捨五入⦅長編⦆
  33. 三毛猫ホームズの暗闇⦅短編集⦆
  34. 三毛猫ホームズの大改装(リニューアル)⦅長編⦆
  35. 三毛猫ホームズの恋占い⦅短編集⦆
  36. 三毛猫ホームズの最後の審判⦅長編⦆
  37. 三毛猫ホームズの花嫁人形⦅長編⦆
  38. 三毛猫ホームズの仮面劇場⦅長編⦆
  39. 三毛猫ホームズの戦争と平和⦅短編集⦆
  40. 三毛猫ホームズの卒業論文⦅長編⦆
  41. 三毛猫ホームズの降霊会⦅長編⦆
  42. 三毛猫ホームズの危険な火遊び⦅長編⦆
  43. 三毛猫ホームズの暗黒迷路⦅長編⦆
  44. 三毛猫ホームズの茶話会⦅長編⦆
  45. 三毛猫ホームズの十字路⦅長編⦆
  46. 三毛猫ホームズの用心棒⦅短編集⦆
  47. 三毛猫ホームズは階段を上る⦅長編⦆
  48. 三毛猫ホームズの夢紀行⦅長編⦆
  49. 三毛猫ホームズの闇将軍⦅長編⦆
  50. 三毛猫ホームズの回り舞台⦅長編⦆
  51. 三毛猫ホームズの証言台⦅長編⦆
  52. 三毛猫ホームズの復活祭⦅長編⦆
    ※2021年6月時点

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こんなにたくさんあります!

「三毛猫ホームズ」おすすめの3冊

ここからは、「全部を読む時間はないなぁ……」という人向けに、おすすめの3冊をご紹介します!

①「三毛猫ホームズの推理」

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「三毛猫ホームズシリーズ」の1作目です!

初版は1978年に光文社カッパノベルズから刊行されました。

事件の舞台は、羽衣女子大学

ひとりの女子学生が殺害される事件が起こる。

調べを進めるうち、被害者の学生はある違法行為を行っていたことが判明

さらに組織的な可能性が出てきたため、刑事である片山が調査のため大学内に潜入することに……。

ホームズについて(若干ネタバレ)

ホームズは、元々羽衣女子大学の文学部部長である「森崎」という人物に飼われていた猫でした。しかし森崎が殺害されたため、片山家に引き取られることになります。

ホームズと片山の大事な出会いだけでなく、ホームズが自ら、自身のパートナーとして片山を選んだという経緯を知る重要な作品です。

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さらに、妹・晴美が経験したつらく悲しい出来事についても描かれています。今後シリーズ中の晴美の言動を理解するためにも必要な情報です

②「三毛猫ホームズの追跡」

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シリーズの2作目で、レギュラーメンバーである「石津刑事」が登場する作品

石津刑事は、大柄な体育会系で単純な性格。すごく食い意地がはっていて、片山の妹・晴美に一途な片想い中。猫は大の苦手。

舞台は、片山の妹・晴美が受付嬢として働きはじめた「新都心教養センター」

ある日、教養講座すべてに申し込みたいという女性「金崎沢子」が現れる。しかし講座は時間が被っていたりと物理的にすべてを受講することは不可能だった。

不審に思った晴美は、兄・片山に金崎沢子の調査を押しつけたが、金崎沢子は2年前に殺害されていることが判明

片山は、沢子の妹「涼子」に話を聞きに行くが、片山が帰ったあとで涼子が殺害されてしまう。

さらに事件を調べていくなか、「新都心教養センター」の講師が次々と殺されて……。

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すっかり片山家の一員となったホームズと、強い好奇心と持ち前の行動力でどんどん事件に首を突っ込んでいく妹・晴美の本領が発揮される作品です

③「三毛猫ホームズの黄昏ホテル」

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おすすめの3冊、最後の1冊はこちら!

シリーズ1作目と2作目はレギュラーメンバーの登場上外せない2作品ですが、それ以外にあと1作品選ぶのはとても難しい選択です。

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だってどれも本当に面白いから!

でも、あえてあと1冊を選ぶとしたら!こちら!

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シリーズ19作目、シリーズの中でも初期の部類に入ります

舞台は、山間の豪華なリゾートホテル「ホテル金倉」

10年前、ホテルでオーナーの一人娘が殺害される事件があったのだが、現在も事件は未解決のまま

ホテルが閉館することになり、最後の1週間にホテルの常連客と片山たち(ホームズ・片山兄妹・石津)が招待される。

今回の招待客は片山たち以外全員、実は10年前、殺害現場に居合わせた人ばかりで…。

過去の事件の当事者を集める展開は、今では珍しくはありません。

しかし! ミステリー好きには完全に復讐フラグが立っていて、「で!?どうなるんだ?」と、とても気になる展開です!

事件はますます複雑になるし、当事者たちの過去のつながりも明らかになってきて、最後まで目が離せません

もっと読みたくなった人におすすめ+2冊

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「おすすめ3作品」以外にも、「三毛猫ホームズシリーズがもっと読みたくなった!」という人には、こちらの2作品もぜひおすすめしたいです!

「三毛猫ホームズの騎士道」

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日本を飛び出した片山たち。次の舞台はヨーロッパ・ドイツの古城です

古城に中世の処刑道具という整いすぎた舞台装置。

作中では、妹・晴美があわや!?というドキドキハラハラ展開も。

晴美の好奇心が物語をより一層面白くしてくれていて、ホームズの巧妙な誘導にも惚れ惚れする。

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ちょっとした仕掛けがある各章タイトルも見てみてください

「三毛猫ホームズの心中海岸」

若い男女の無理心中事件かと思えば、心中した女性は別人の可能性が出てきて──。

心中した死体の引き取りに巨大財閥が現れ、事件はますます複雑化する。

女性が苦手な片山がついに結婚!?という見どころな作品です。

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人間の本質はどこから作られるのか、切ないラストに胸が熱くなります……

赤川次郎氏が描く「三毛猫ホームズ」4つの魅力

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「三毛猫ホームズ」の魅力はたくさんありますが、すべてを読んで私が個人的に感じた魅力を4つご紹介します!

① 引き込まれる冒頭の一文

「箱が……」

と、その女は言った。

「え?」

「箱が人を殺したの」

引用元:三毛猫ホームズのびっくり箱 (角川文庫) [ 赤川次郎 ]

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どの作品も冒頭の一文で引き込まれます

引き込まれたら最後、テーブルクロスを両手で引くようにラストまで一気に読めるスピード感があります。

スピード感だけでなく、緊迫するシーンのあとでとぼけたツッコミシーンがあったりと、緊張と緩和の絶妙なバランス読者を飽きさせません

② 魅力的なキャラクターたち

長編シリーズとなるとキャラクターに飽きて話がマンネリ化しそうですが、「三毛猫ホームズシリーズ」に限っては正反対です!

作品を追うごとに、レギュラーメンバーとサブメンバーの魅力度がパワーアップしていきます。

事件の当事者や関係者の女性が片山に恋するのは、もはや定番です。

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天然人たらし(笑)

レギュラーメンバーとサブメンバーたちの魅力的なキャラクターに加えて、作品ごとに登場する人物たちそれぞれの個性や人間性が加わり、作品の彩りをより豊かにしてくれています。

③ 現実とリンクする作品テーマ

作中で起こる事件は、その時代を反映している事件を取り上げているものがあり、それもまた魅力のひとつ

作品を読むことで、事件を赤川次郎氏がどう捉え、どういう思いを込めたかったのかという一面を感じることができます。

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読者は読んだあとで「もしかしたら現実の事件にもこんな背景があったのかな…」など、事件や根底にある問題について考えるきっかけになります

現実とリンクするテーマの作品リスト
  • 「三毛猫ホームズの通信簿」(「三毛猫ホームズの家出」(23作目)短話集の収録作品)・・・DV(ドメスティック・バイオレンス)
  • 「三毛猫ホームズの世紀末」(27作目)・・・ノストラダムスの大予言
  • 「三毛猫ホームズの正誤表」(28作目)・・・倒錯的な天啓を受けた犯罪者
  • 「三毛猫ホームズの最後の審判」(36作目)・・・怪しい教団によるテロ行為
  • 「三毛猫ホームズは階段を上る」(47作目)・・・姑に虐げられる嫁
  • 「三毛猫ホームズの夢紀行」(48作目)・・・引きこもり
  • 「三毛猫ホームズの闇将軍」(49作目)・・・麻薬
  • 「三毛猫ホームズの復活祭」(52作目)・・・オレオレ詐欺

④ 「最後は人間的な物語に返る」

「命の大切さ」

「人間には必ず救いがあること」

引用元:三毛猫ホームズは階段を上る 長編推理小説 (光文社文庫) [ 赤川次郎 ]

巻末解説より

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赤川次郎氏が作品を通じて伝えていきたいと語っていた言葉とのこと

このような明確なメッセージが作品に込められているからこそ、非情な殺人事件が起こっても、最後には人間的な物語に返っていき、あの独特の読後感となっていくのでしょう。

「必ず朝は来るんですね。どんなに夜が長くても」

引用元:三毛猫ホームズは階段を上る 長編推理小説 (光文社文庫) [ 赤川次郎 ]

巻末解説より

片山の「人間の弱さ」も肯定してくれる優しさと、妹・晴美の1作目の悲しみを乗り越えたからこそ言える心に寄り添った言葉は、作中の登場人物だけでなく、同時に読者である私たちも救われます。

トリック解明で事件解決! おわり! という100%スッキリ読後感ではないラストには、さまざまな「後悔」「救い」、そして「人間らしさ」が漂います。

ふくうら

だからこそ、読み終わったあとに「自分ならどうしただろう?」と考えさせられる気持ちに

「三毛猫ホームズシリーズ」を読んでみよう

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「三毛猫ホームズシリーズ」全部を読む時間がない人におすすめしたいせない3冊+2冊をご紹介しました。


「三毛猫ホームズシリーズ」はそれぞれ完結しているので、3作目以降は基本どこから読んでも大丈夫です。

短編は、通勤途中に読むのにちょうどよい長さですよ!

ふくうら

もしほかの作品も気になったら、ぜひ読んでみてくださいね

この記事が、みなさんのお役に立てたらうれしいです! ふくうら(@fkr099)でした。

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この記事を書いた人

ふくうらのアバター ふくうら フリーランスWebライター

「Webライターで叶える」
「自分を大切に、わたしらしい働き方を」

未経験・初心者×元会社員・内向型ライターのノウハウ・働き方などについて発信しています。

・元事務職OL、未経験・スキルなしからWebライターに転身。
・内向型・HSP(繊細さん)
・アパレル→事務職→ライター
・疲れたら猫を吸う人

メディア記事や企業サイト・LP文章、電子書籍、動画・絵本シナリオの執筆、取材を行うなど幅広く活動。人や商品、サービスの魅力を深掘りし、必要な情報をわかりやすく伝える文章を得意とする。

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