なぜ日本では
「お金=悪」
「お金を稼ぐ=いやしいこと」
というイメージがあるんだろう?
お金について学びたくて、「いま君に伝えたいお金の話 (幻冬舎文庫)」の本を読んでいたら、『なぜ「お金=悪」というネガティブなイメージがついているのか?』という疑問がわきました!
気になって調べてみると、次のことがわかりました……!
日本の「歴史的背景」と「文化」が大きくかかわっていた!
それぞれの時代に都合がよいようにコントロールされた価値観だった!
当たり前のように思っていたお金のネガティブなイメージは、「当たり前じゃない!」ということに気づくきっかけにになりました
お金に対してネガティブなイメージを持っている人は、今後の人生損しないためにもイメージチェンジ(脱却)できるきっかけの参考にしてみてください!
- 「お金=悪」「お金を稼ぐ=いやしいこと」というネガティブイメージがついた3つの理由
- 本当に「お金=悪」「お金を稼ぐ=いやしいこと」なのか?
- お金のネガティブイメージからイメージチェンジ(脱却)したほうがよい理由
【3つの理由】なぜ日本では「お金=悪」のイメージがついているのか
日本で「お金=悪」「お金=いやしいこと」というイネガティブなメージがついている理由は3つあります。
- それぞれの時代で 推奨された「質素倹約」の考え方
- お金の教育がない日本
- お金の話を持ち込まない家庭
【理由①】それぞれの時代で推奨された「質素倹約」の考え方
江戸時代に「質素倹約」を推奨した徳川政権
江戸時代の徳川政権が民に向けて、ぜいたくしない「質素倹約」という考え方を推奨
- 目的はお金を蓄えて幕府に対し反乱を起こさせないようにするため
- 同時に、「お金を稼ぐ商人はいやしい身分」だというイメージを植え付けた
ここから、「お金を稼ぐ=いやしいこと」という風潮が生まれたと考えられます。
この「質素倹約」によって、徳川幕府は265年もの長期政権を維持できたと考えられ、その長い間に刷り込まれた影響は大きかったと言えます
戦争の時代に「質素倹約」を推奨した日本政府
戦争中に財源がなくなってきた日本政府が「質素倹約」と「貯金=善」を推奨
目的は、戦争に必要なお金を日本国民から集めるため
江戸時代だけでなく、戦争の時代の日本でも「質素倹約」が推奨され、そこに「貯金=善」というイメージも追加されたと言えるでしょう。
そして、この「貯金=善」というイメージは大人だけではなく子どもにも広がったことで、世代をこえて影響を受け続けたと考えられます。
子どものころ、お年玉は貯金するイメージがありますよね
「お金=悪」「お金=いやしいこと」「貯金=善」というネガティブイメージは、江戸時代と戦争の時代、ぞれぞれの時代の政策によってコントロールされた価値観だと言える!
私は大人になってから、「お金は大切」という言葉を聞く一方で、なぜ「『お金=悪』『お金=いやしいこと』という言葉もあるんだろう?」と矛盾を感じていました。
しかし、それもそのはず、コントロールされた価値観だったことがわかり、謎が解けました。
ただし、「質素倹約」が必ずしも悪いことだったとは言い切れない側面も。
江戸時代においては、そのおかげで平和な世が長く続いた面があり、戦後においては復興財源という形で国民の貯金があったからこそ早期に復興できた面もあるでしょう。
そこで、さらなる疑問がわいてきます。
過去から現代までにネガティブなイメージを取りはらうタイミングはなかったの?
さらに掘り下げていくと、そこには日本の教育と家庭の影響がありました。
【理由②】お金の教育がない日本
学校でお金について学んだという人は、どのくらいいらっしゃるでしょうか。
「学んだことない」という人も多いのではないでしょうか。
投資家である村上世彰氏が書いたお金についてわかりやすく教えてくれる本「いま君に伝えたいお金の話 (幻冬舎文庫)」のなかでも触れられています。
残念ながら、日本ではなかなか子どもの頃に「お金の教育」を受けるチャンスがありません。僕がお金と上手に付き合えるようになったのは、小さな頃からオープンに堂々と「お金」の話をし、「お金」についていろいろなことを考えたり勉強したりする機会をくれた父のおかげです。
メディアでも「お金をたくさん稼ぐ人=悪い人」というネガティブなイメージで報じらることもあり、「お金」について学ぶ機会がないまま受けとる報道イメージに影響されているとも言えるのではないでしょうか
【理由③】お金の話を持ち込まない家庭
「お金」について学校で教えてくれなくても、「家庭で教えてくれる環境があればいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、「子どもはお金のことを考えなくていい」という雰囲気の中で育った人は多いのではないでしょうか。
私もそのひとりで、子どものころは親からお金の話をされたことはほとんどありませんでした。むしろ、心配させないようにお金に関する話は聞かせないよう避けていたようにも思えます。
その影響もあり、私自身大人になってからもお金の話はタブーに感じてしまっていました。
本当に「お金=悪」「お金を稼ぐ=いやしいこと」なのか?
お金はただの「便利な道具」
お金は生きていく上で切り離せない大切なモノです。
でも意識しておきたいのは、お金はあくまでもただの「便利な道具」ということ。
自分の目標ややりたいこと、誰かのためになることなど、なにかを達成するために使う道具のひとつに過ぎないということを意識しておきたいところです。
それを忘れてしまうと、お金を稼ぐことが目的になってしまい、お金という道具を溜め込むだけのループにはまってしまう危険があります。
ときにお金は凶器にもなる
「お金で人生が狂った」という言葉があるとおり、お金が原因で人生が変わってしまったという話を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
お金について知らずにいると、お金に縛られ、支配され、振り回されてしまうリスクがあります。
例えば、包丁は料理道具として欠かせないものですが、手を切る危険があることを知らずに使っている人は少ないのではないでしょうか。
それと同じく、お金も凶器になることを知っているのと知らないのとでは扱い方が変わってくると感じます。
「お金」「お金を稼ぐ」には善も悪もない。いやしいもない
お金とはただの便利な道具。ただの道具のため、善いも悪いもない。
その使い方が、善いか悪いか。
そしてお金を稼ぐことは、「基本的には善いこと」のはず。
なぜなら、お金は「自立するため」「やりたいことをやるため」「困ったときのため」「誰かを助けたいとき」に必要になるものだからです。
そのため、お金を稼ぐ行為に善も悪も、いやしいもない。
その行為が「善いか悪いか、いやしいか」ではないでしょうか
お金のネガティブイメージからイメージチェンジ(脱却)したほうがいい理由
お金にネガティブなイメージを持ち続けていると、次の思考になりにくいと言えます。
- お金を稼ぐ=自分の価値を提供している
- お金に働いてもらう
私もそうだったのですが、「お金を稼ぐ=労働の対価」という考え方の人は多いのではないでしょうか
その場合、苦労して働いた分お金がもらえる。だから苦労せずにお金を稼ぐことはいやしいし、苦労せず手に入れたお金は悪という考え方に陥ります。
しかし、実際は「お金を稼ぐ=労働の対価」ではなく、「お金を稼ぐ=自分の価値を提供している」と考えればどうでしょうか。
そうすれば、労働する面での苦労はしていなくても相応の価値を提供していると思えるようになり、稼ぐことに負い目を感じることは少なくなります。
さらに、最近始める人も増えている投資や月数百万を稼ぐ人もいるブログ運営など、自動でお金を稼ぐ仕組みに抵抗がなくなればもっと広くお金を稼ぐための考え方ができるようになるのではないでしょうか。
私はこの考え方にチェンジできてから、お金に働いてもらうために資産運用を始めました!
「怖い」「リスクがある」という先入観があり避けていましたが、マインドチェンジすることで、きちんと理解すれば怖くないし、リスクもやり方次第で許容範囲になると気づけ、資産形成の一歩を踏み出せました
2022年度からは学校の授業に「資産形成」が導入され始めるなど、時代は少しずつ変わってきていると言えます。
「お金=悪」「お金=いやしいこと」というイメージは、過去の考え方になる日も近いのではないでしょうか。
「お金=悪」「お金を稼ぐ=いやしいこと」ではない
- 日本で「お金=悪」「お金=いやしいこと」というイネガティブなメージがついた理由
- イメージチェンジ(脱却)したほうがいい理由
についてご紹介しました。
- 「お金=悪」「お金を稼ぐ=いやしいこと」というネガティブイメージは、歴史的な背景によってコントロールされた古い価値観だった
- コントロールされた古い価値観からは、損しないためにも早めにイメージチェンジ(脱却)したほうがいい
- イメージチェンジ(脱却)することで、お金を稼ぐ考え方のマインドチェンジにつながる
たくさん情報があふれている現代。受けとる情報によって左右されて損しないためにも、古い価値観からイメージチェンジ(脱却)しておきたいところ
今回私の疑問のきっかけにもなった、投資家である著者が「お金」についてわかりやすく教えてくれる1冊「いま君に伝えたいお金の話」については、こちらの本の紹介記事も参考にしてみてください!
お金について知りたい人は、私も読んでとても価値観を広げてくれたいま君に伝えたいお金の話 (幻冬舎文庫)の本がわかりやすくておすすめです。
ほかにも
お金の本といえばこれというくらいのベストセラー本
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
お金だけでなく人生のアドバイスがもらえる元芸人・絵本作家の西野亮廣氏の本
などもお金について考えるきっかけをくれる本です。
気になった人はぜひチェックしてみてください。
この記事で、「お金=悪」「お金を稼ぐ=いやしいこと」のイメージが少しでも変わることにつながればうれしいです。ふくうら(@fkr099)でした。
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